当園にご興味をもってくださり、有難うございます。ご入園に関する詳細は、以下に記載の説明会でお伝えしています。
2024年度入園から新保育料に改定することになったのですが、その背景についても以下で説明しているので、是非、ご覧ください。

幼児期(0~7歳)に早期教育はいらない

必要なのは人生を楽しむための"意志の力"を育むことだけです

AppleやGoogleの社員たちがこぞってこの教育法を採用

知識や能力よりも意志の力を養う

Googleやアップル、ヤフーなどの世界トップ企業が集まるアメリカのシリコンバレーでは、そこで働く頭脳明晰な社員たちがこぞって自分の子育てにこの「早期教育をしない教育法」を採用しているとニューヨークタイムズ紙に報道され大きな注目を集めました。この事実は日本においても注目され、NHKクローズアップ現代の特集でも取り上げられたほどです。

なぜ彼らは、大事な子育てにこのシュタイナー教育を採用するのでしょうか?

その答えは簡単です。彼らは、こどもが大人になるまでにはいずれ習得するであろう言葉や数などの知識を小さな頃から先取り教育することよりも大事なことがあると考えています。

その大事なこととは、「意志の力」を育むことです。

どれだけ頭の回転が早くても、どれだけ物事を器用にこなせても、何かを成し遂げる時には必ず自分自身の強い意志がなければ成立しないことを彼らは知っています。特に世の中が急速に便利になって、なんでも出来る時代になったからこそ「自分は何をしたいのか?」はっきり意志を持てる人が自分の人生を創造的に切り拓いていきますよね。必要な知識や能力は、その意志があればいつからでも身につけることができます。

実際、1943年から2005年までのシュタイナー学校卒業生550名を調査したある統計データでは、自分が選択した職業に満足している者が89%もいたことが分かっています。これは、まさに自分自身が「本当に何をしたいのか?」その意志を感じる力が養われているからこそのデータですよね。

なので、シュタイナーこども園では、、、

早期教育だけじゃなく運動会や発表会もやりません

常にこどもの意志を尊重する空間

こどもが小さい時期から習い事をさせるのも、運動会や発表会で頑張ってる姿を見たいと思うのも、その根本にあるのは「こどもに幸せでいてほしい」と願う気持ちがあるからこそです。ただ、それらの習い事や行事は「大人側が思うこどもにやって欲しいこと」を形にしたものになっていると私たちは考えています。

習い事でも行事の練習でも、こどもたちの意志に関係なく一斉に誘導されている姿を見ると「本当は何がしたいのかな?」と心が締め付けられる気持ちになります。こども自身は親の期待に応えたいのが普通なので、はりきって頑張るかもしれませんが、そういったある種の競争社会にいることで、自分の意志を感じるパワーが削がれしまう結果になるのです。

なので、シュタイナー教育では、常にこどもの意志を尊重することを第一に考えています。こども自身が自分の意志を感じることに集中できるよう、大人の期待に応えるための早期教育や行事のための練習もありません。おもちゃも一見すると写真のように味気なく見えるシンプルで質素なものばかりですが、こどもがおもちゃに遊ばれるのではなく、こども自身の内側から出てくる創造力を発揮して意志ある遊びを育むためにあえて創造の余白を残したシンプルなおもちゃになっています。

もちろん、こどもの意志を尊重するからといって、全てがこども任せの放任教育というわけではありません。

木綿の布や木など自然素材を使うことで

各々に違う感触を生み出して創造力を刺激します

こどもが心から安心して自分を感じられる生活リズム

生まれてからまだ間もない幼児期のこどもにとって、こども園は初めて家族以外の環境で生活を送る場所になります。なので、そのような場所でいきなり自分の意志を感じるのは無理な話です。

まずは、このこども園での生活に心から安心できるよう、できるだけ穏やかで自然なリズムをキープできるカリキュラムを構成しています。詳細は説明会でお伝えしますが、朝起きてからこども園に登園して自宅に帰るまでの中で、どういう順番で何をして、何をどう作って食べれば、こどもたちの中にある自然なリズムを崩すことなく意志を尊重できるのかを突き詰めたカリキュラムです。

そして、こどもたちに安心してもらう上で何よりも大事にしているのは、、、

保育士とこどもが育む深い信頼関係

どもを畏敬の念をもって受け止め、愛をもって教育し、自由に向けて解き放つ


これはシュタイナー教育の提唱者が、この教育を一言で表現したものです。この言葉にある通り、こどもたちは保育者である大人からの深い愛情を受けることで、心の底から安心し、自分の意志を持って自由に生きることができるようになります。


当園のシュタイナー保育士は、一人ひとりのこどもと表面的な関係ではなく、深い愛情で繋がった本質的な人間関係を築くことでこの言葉を体現しているのです。時にはダメなことはダメと伝えることもありますが、こどもたちは先生からの深い愛情を受けているからこそ、心で先生からのメッセージを受け取ることができます。私は当園で働く保育士を本当に誇りに思っていますし、通ってくださっている保護者の方からも愛情深い先生へ感謝の言葉を頂くことが本当に多いです。


その中でも印象に残っているエピソードを1つご紹介させてください。

早期教育系に転園して気付いた先生から娘への愛情深さ

今でも当園に通ってくださっている笹部さんは、ある一時期だけ、シュタイナー教育から離れて早期教育系の園に転園されたことがありました。ですが、結果的にはすぐに当園に戻ってくださり、「先生の愛情の深さに改めて気づきました」と言ってくださっています。

笹部さんは当時の状況をこう振り返ります。

子育てを始めた当初こそ、シュタイナー教育のこども中心の考え方に感動して、1歳からこのこども園に通わせてもらっていました。


ただ、東京都心部ということもあり、周りの知人や友人は早期教育的な考え方をしている方が多かったです。なので、自分自身もこどもの年齢が上がるにつれて、徐々にその早期教育的な考え方に傾いているところが正直ありました。


娘の将来を考えて3歳で転園
でも、すぐに異変が...

そして、娘が3歳になった時にシュタイナーこども園から早期教育系の違う園に転園することにしたのです。もちろん、シュタイナーこども園には何の不満もありませんでしたし、娘が担任の先生に絶対的な安心感を感じているのも分かっていました。


ただ、可愛い娘の将来を考えた時に、早い時期から先取り教育をすることも必要なんじゃないか?という判断にその時は至ったのです。ですが、結論から言うと、うちの娘にとってこの判断は完全に間違っていたことがすぐに分かりました。


新しい園では、先生たちは早期教育のプログラムをこなすことと、保護者の方に気を遣うのに忙しくて、一人一人のこどもに向き合う余裕がないように見えました。今までシュタイナー教育の教えとして守っていた「テレビ」や「Youtube」を見ない生活も新しい園に転園してからは普通に見るようになり、それまでの自然なリズムからはかけ離れた生活にもなりました。


すると娘自身も新しい園に行くこと自体を拒否して号泣したり、シュタイナー園にいた頃にはなかったような機嫌の悪さを見せるようになりました。当時の私は、こどもの年齢的にイヤイヤ期なのかな?とも思っていました。でも、月日が経てば経つほどしんどそうになって「恵美子先生(前の担任)のところに戻る!」と叫んだり、夜泣きが始まったりと、以前の安心感に包まれて幸せそうな状態から不安で不幸せそうな状態になった娘を見ると、この園を辞めるしかないと決意しました。

シュタイナーこども園に復帰
キラキラした笑顔が戻ってきた!

そして、転園して5ヶ月後にまた、シュタイナーこども園に戻らせてもらいました。すると、それまで機嫌が悪く不安そうな状態だったのが嘘かのように、復帰した初日から元の安心感に包まれて幸せそうな娘の状態に戻ったのです。


迎えに行った時に娘のキラキラした顔を見ると、本当にびっくりしたと同時に、親の一方的な気持ちだけで転園させて申し訳なかった…という気持ちになりました。


それから我が家では、まだ小さな娘に色々な知識を先取りして詰め込むのは辞めています。今、娘に必要なのは、心の底から安心できる愛情なんだと気づくことができたので。戻ってきてからも深い愛情で娘を包んでくれる恵美子先生には、本当に感謝してもし切れません。

このように、こどもたちは皆、本能的に自分のことを愛してくれる人を求めています。そして、深い愛情に包まれながら自分の心や身体を育み、人生を楽しむための土台となる意志の力を養っていくのです。それは家庭内でも園内でも同じです。

幼児期に愛情に包まれながら意志の力を養っておけば、小学校や中学校と進学して行った時にも、意志を持って主体的に生きていけるようになるので、それぞれのタイミングで習得するべき知識や能力も自然と身についていくでしょう。

ですが、、、

東京23区にはほとんどないシュタイナーこども園

この教育哲学は都会にこそ必要だから…

冒頭にもお伝えした通り、このシュタイナー教育は、日本ではまだまだ浸透しきっていません。当園は純度100%のシュタイナー教育という意味では、東京23区内で唯一のこども園です。通常、この教育法を取り入れた教育機関は、こどもの感性を育みやすく余計な刺激が少ない自然豊かな郊外に作られることが多いのですが、当園はあえて都心に作りました。

その理由は、日本の早期教育の波が最も盛んで、色々な情報や刺激に溢れている環境、そして感性を研ぎ澄ましてくれる自然にも意識しないと触れることができない東京のこどもたちにこそ、このシュタイナー教育が必要だと考えたからです。2008年に高輪園を開園してから、保護者の方からの要望を受けて広尾園も開園し、現在に至るまで沢山のこどもたちが人生を楽しむための土台となる意志の力を育んで卒園してくれています。

ですが、港区という土地柄から園舎の家賃も高く、認可外で国からの補助もない当園は、これまで保育料を高く設定しないと園を維持することができない状況でした。その結果、シュタイナー教育に魅力を感じてくださっても経済的な部分がネックになって、入園を諦める方が多くいたのも事実です。全てのこどもたちにこの素晴らしい教育を届けたいと思っている当園としては、この保育料の問題は何としても乗り越えたい壁でした。

なので、園内でも繰り返し議論して、シュタイナー教育に共感する保護者の方ができる限り経済的な理由で諦めなくても良くなる新保育料に改定することが決まりました。もちろん保育の質を担保したままの改定です。今回の説明会は、その新保育料案に改定される2024年度入園の説明会になります。

広尾・高輪シュタイナーこども園2024年度 新入園説明会

この説明会では、単純に当園の説明をするものではありません。教育哲学の柱になっているシュタイナー教育がどういったものなのか?その考え方や教育の結果による統計データなどを説明した上で、当園での具体的なこどもへの関わり方や心構え、生活リズムなどの詳細をお伝えしていきます。

出来るだけ多くの方に参加して頂きたいので、こどもが寝静まった後の週末21時からZOOMで開催します。なので、もし可能であればご夫婦で揃って参加して頂けると幸いです。対象者についてですが、こどもの年齢に制限はありませんし、まだこどもがいないご家庭でも参加していただいて大丈夫です。(※詳細な日程についてはページ下部のお申し込みフォームからご確認ください)

説明会での講師とカリキュラムは以下の通りになっています。

園長 赤川 幸子

1961年生まれ 京都府出身。

自身の長女を育てる時に子育てに迷い、軸となる教育法を探していた時にシュタイナー教育に出会った。当初は、自分の子育てに役立てたいと思って、必死になって勉強していたが、師匠のとある言葉と保育風景に感銘を受けてシュタイナー保育士の道へ進む。

師となる先生の元で数年間の修行をした後、自分が住む東京都内にいるこどもたちにこそ、このシュタイナー教育が必要だと考え、2008年に高輪シュタイナーこども園を開園。そこから、色々な苦労がありながらも、「こどもが安心できる暮らしを守る」という強い想いから、日々、保育士や在園の保護者の方々と協力しながらシュタイナーこども園の運営を行っている。

説明会の内容

01

開園ヒストリーから紐解くシュタイナー教育の魅力

今でこそ園長になっている私ですが、シュタイナー教育に出会った当時、まだ保育士になろうとは思っていませんでした。むしろ、その真逆で、保育士という仕事は自分には向いていないしやりたくないと思っていたのです。

ですが、ある師匠との出会いがきっかけで、自分自身の幼少期とシュタイナー教育の真髄が繋がり、この教育を届ける側になろうと本気で思うようになりました。そして、こども園を開園するにまで至ります。

この最初のパートでは、この開園ヒストリーを紐解きながら、シュタイナー教育の核心的な魅力についてお伝えしていきます。

幼少期の頃の自分

02

幼児期(0~7歳)に本当に必要な4つのこと

シュタイナー教育の提唱者、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)の人間観では、人は7年ごとに成長するフェーズがあると考えます。そして、彼はそれぞれの年齢にふさわしい環境や学びの課題を通すことで、自分で考え、判断し、行動できる人間に成長できると言っています。

この7年周期の成長段階のうち、最初の幼児期(0~7歳)にはある4つのことを中心的に育む必要があります。

このパートでは、それらを育むためにどんなことをしているのか?おもちゃや食事、それから運動や生活リズムなど具体的な取り組みをご紹介していきます。

03

広尾・高輪シュタイナーこども園について

最後のパートでは、ここまでお伝えしてきたシュタイナー教育を背景に持つ当園が、具体的にどんな運営体制で動いているのか?シュタイナー保育士がどのような考えや背景を持って働いているのか?在園されている保護者の方の声、そして改定した新料金案をご紹介させて頂きます。

そして、この説明会で当園の教育哲学に共感してくださった方には、1対1の園見学に進んで頂く流れになっています。

説明会の参加者限定こども園1on1見学会

通常、シュタイナー園ではこどもたちの静かで穏やかな生活を守るために、園舎が騒がしくなりがちな園見学をお断りすることが多いです。

ですが、保護者の方が入園を決めるにあたって、園内で子どもたちがどんな雰囲気で何をして過ごしているのか?を体感することはとても重要な決め手になると思ったので、一対一の完全予約制という条件で見学も可能となりました。

当日は、説明会では相談しにくかった個人的な子育て相談もできるので、是非、この機会にお好きな園への見学会にご参加ください。個別の見学会に参加された方だけが入園受付の対象者となります。

高輪園(東京都港区高輪4-4-7)

広尾園(東京都港区西麻布4-8-12)

シュタイナー教育についてまだ何も知らなくても大丈夫です

もしあなたが、シュタイナー教育に興味はあるけど、まだ何も知らないから参加しようか迷っているなら、まずは説明会に参加してください。

そもそもシュタイナー教育は、日本ではまだまだマイナーな存在で、しかも、その本質的な価値をお伝えするのが難しい教育です。なので、この説明会は、まだシュタイナーという名前くらいしか聞いたことがないという方でも、この教育の本質的な価値が伝わるように設計して作りました。


参加された上で、ご家庭の教育方針と合うかどうか判断して頂ければ幸いです。

お好きな日程を選んでご予約ください

こども園の定員が一杯になる可能性があるので

お早めのご予約をお勧めします

広尾シュタイナーこども園

〒106-0031東京都港区西麻布4-8-12

[Googleマップ]


高輪シュタイナーこども園

〒108-0074東京都港区高輪4-4-7

[Googleマップ]