そして、娘が3歳になった時にシュタイナーこども園から早期教育系の違う園に転園することにしたのです。もちろん、シュタイナーこども園には何の不満もありませんでしたし、娘が担任の先生に絶対的な安心感を感じているのも分かっていました。
ただ、可愛い娘の将来を考えた時に、早い時期から先取り教育をすることも必要なんじゃないか?という判断にその時は至ったのです。ですが、結論から言うと、うちの娘にとってこの判断は完全に間違っていたことがすぐに分かりました。
新しい園では、先生たちは早期教育のプログラムをこなすことと、保護者の方に気を遣うのに忙しくて、一人一人のこどもに向き合う余裕がないように見えました。今までシュタイナー教育の教えとして守っていた「テレビ」や「Youtube」を見ない生活も新しい園に転園してからは普通に見るようになり、それまでの自然なリズムからはかけ離れた生活にもなりました。
すると娘自身も新しい園に行くこと自体を拒否して号泣したり、シュタイナー園にいた頃にはなかったような機嫌の悪さを見せるようになりました。当時の私は、こどもの年齢的にイヤイヤ期なのかな?とも思っていました。でも、月日が経てば経つほどしんどそうになって「恵美子先生(前の担任)のところに戻る!」と叫んだり、夜泣きが始まったりと、以前の安心感に包まれて幸せそうな状態から不安で不幸せそうな状態になった娘を見ると、この園を辞めるしかないと決意しました。